封筒の話|藤壺60周年

変わらない理由。変わりゆく自由。

甲府盆地の最南端。四方を山に囲まれた、山梨県市川大門。1888年、マルアイはこの歴史ある和紙の里で、手すき和紙の問屋として創業しました。やがて、平袋や荷札など紙製品の製造をスタート。戦後にはマルアイの封筒の原点である二重封筒も誕生し、以来、今日に至るまで、たくさんの封筒を作ってきました。人々の暮らしは変わり、紙の種類や使い方も多様化しています。常に時代のスタンダードであり続ける。基本を守りながら、新しさを柔軟に取り入れる。そんな心で、使う人に寄り添い、まじめで丁寧なものづくりに励んでいます。

変わらない理由。変わりゆく自由。

マルアイの"藤壺"封筒

マルアイの封筒ブランド“藤壺”は、2016年で誕生60周年を迎えました。送り出した封筒の数は、およそ400億枚に上ります。その間、時代のニーズに合わせて封筒の品揃えも充実させてきました。

マルアイで封筒が作られ始めたのは、戦中から戦後の時期。その後、“藤壺”の草分け、二重封筒が誕生しました。1956年には封筒商品”藤壺“を商標登録。その後、続々と新しい封筒商品が作られていきました。“藤壺”の名を全国に広げるための販売キャンペーンでは、営業車にも”藤壺“、封筒のパッケージにも ”藤壺“。その甲斐あって、当時は「封筒と言えば”藤壺“」と呼ばれるほど、広く知られる存在になりました。

手紙を出すときに中身が透けてしまわないように作られた「二重封筒」に、横長の「洋形封筒」から、赤と紺のラインだけでそれとわかる「エアメール封筒」、様々なサイズの書類に対応した「クラフト封筒」、大切なものを包む、「クッション封筒」。これらを含め、今では270種類を超えるバリエーションを持つ“藤壺”。どんなシーンで、どんな人が手にするのかを想像しながら、作り続けています。

"藤壺"の60周年。

封筒を知る。

時代を超えて愛される、マルアイの封筒。1956年の登場から、いろいろな種類が生まれました。ここでは今なお売れ続けているロングセラー商品の中から、一部をご紹介します。

"藤壺"の60周年。
歴史を知る人
斉藤隆さん(OB、営業課で40年勤務)
マルアイの商品と共に、時代の移り変わりを体感してきました。高度成長期の販売キャンペーンや、80年代の量販店の増加などは、強く印象に残っているそう。“藤壺”については、「商品への信頼があるからこそ、お店の方とも信頼関係を結ぶことができた」と言います。

封筒を作る。

工場

高速で動く機械がたてる、ワンワンともガチャガチャともつかない大きな音の中、大量の封筒が出来上がっていきます。
女性一人が1台から2台の機械を担当し、時には用紙のセットから、検品、箱詰めまで、まさに誕生から旅立ちの直前までを見届けます。封筒作りで大切なのが、糊づけ。1枚の紙を袋状に仕立てるためには、糊のつき具合が多すぎても少なすぎてもいけません。担当者が鋭い目でチェックします。それ以外にも、二重封筒の中身が抜け落ちていないか、郵便番号の枠が正しく印刷されているか、封筒が折れてしまっていないか。確認事項はたくさん。30分に1度、チャイムが流れたら、ゲージに封筒を当ててサイズのチェックも行います。

製造過程 製造過程

私たちが作っています。

村松幸子さん(入社40年目)
封筒づくりの現場を長く見てきた村松さん。工場で一番高速で動く機械を担当しています。1分間に600枚、というスピードは、彼女にしかできない技です。
望月中子さん(入社27年目)
いつも「作った封筒をどんな人が使っているのかな、と思う」という望月さん。細やかな心でレター封筒を作ってきました。「コンビニなどで自分が担当した封筒を見かけると嬉しい」と言います。
青木麻由さん / 長倉彩香さん
(入社4年目/ 入社1年目)
入社当初は、「二重封筒の使い方も知らなかった」という青木さん。長倉さんも、「封筒がどこの商品かなんて気にすることもなかった」と言います。そんな二人も、今では「紙製品といえばマルアイ、と言ってもらえたら嬉しい」と語るほどに。「クラフト封筒に紐をかけてラッピングに使ってみるとかわいい、とか、そんな封筒の新しい使い方をお客様に発見してもらえたら」と、若手ならではの発想も。

社歴も担当も様々な4名。何度も口にした、「とにかく、よい品質を」という言葉に、正確で丁寧な仕事ぶりが表れています。封筒を使う機会は減っているのかもしれないけれど、品質にこだわった、歴史あるマルアイの封筒のファンを増やしていければ嬉しい。封筒について語る4人の横顔は、愛情と誇りに満ちていました。
※入社年数は2016年当時のものです。

封筒の未来。

時代の変化に対応しながら、まっすぐに封筒と向き合い、作り続けてきたマルアイ。使う人に寄り添う“藤壺”の心を受け継ぎつつ、現代の生活スタイルにフィットする、新しい封筒を創りました。心和ませる楽しいデザインと、確かな実用性。両方を兼ね備えた、新しいラインナップをご紹介します。

  • ふたえ すかし
  • ふたえ きり
  • TYPE IN
  • KASANARI
  • Fujitsubo ミニ封筒

これからもずっと。

二重封筒から始まった、“藤壺”。時代と共に種類を増やし、たくさんの方々に愛されてきました。
これからも、使う方を思いながら、丁寧に、確かな製品を作り続けていきます。

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